第28回 過渡期ナイト

2004/06/27  早稲田大学学生会館ラウンジ
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「何事も一長一短・・・」そう言って、深みのある笑顔を見せた死紺亭柳竹さん。
この日のワークショップで最も心に残った言葉でした。と言うのも、最近の私の座右の銘だったから。しかし何に対して述べられた言葉かは覚えていません。
 
 ワークショップの内容は「ポエトリーリーディングとは何か」。私の予想では、簡単に歴史に触れ、後は実戦への対策や注意点などが語られるのかと思っていました。ところが想像したよりもこの世界は深く、また学術的に掘り下げていくと、どんどん興味深いことが出てくる出てくる!そこまで入念に調べて徹夜してまで、準備して下さった死紺亭さんに感謝でいっぱいです。
 
 まずは私たちの頭の中のバラバラの知識を集めて、きれいにまとめて下さったという感じの資料。聞いたことのある言葉、またそれらがどのように関連し合っているかが、年表によって整理されていて、深くうなづいてばかりでした。私にとっては「タイムリー!」と叫んでしまったくらい知りたかったことも入っていました。 その他、ポエトリーリーディングの様々な方の言葉を紹介し、それぞれの立場を補足説明。とてもバランスがよかったです。最後に現代詩の朗読についての意見を紹介するところが絶妙です。
 
 もともと死紺亭さんの知識や考察力などに期待していましたが、それに加えて、参加者に色々な方向に視点を向けさせるのが上手。そして補足説明もおもしろい。そういう意味では、死紺亭さんのキャリアを感じました。
「客観的」というと何か冷たい響きがしますが、むしろ逆で、「暖かみのある客観性」なんですね。どの立場を紹介するにしても、常に共感的で聞いていて心地よいです。ご本人はご自分を「毒舌」と言ってらしたことがありましたが、この日は死紺亭さんの人間的な暖かみを感じました。
 だから「何事も一長一短・・・」という言葉がこぼれたときも、何か、死紺亭さんの歴史が垣間見えたような気がして、忘れられない言葉となりました。
 
ちなみに・・・私はこの日「初ワセダ」で、始まる前からテンション上がりっぱなしでした。文学部の正門の中の雰囲気が自分の母校を思い出させ(この際、偏差値は置いといて)、大学内での勉強することにヒシヒシ喜びを感じていました。
 
 参加者の皆さん、お疲れ様でした。
 死紺亭柳竹さん、ありがとうございました。またよろしくお願いします。

以上、文責は木葉揺でした。


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