詩集のコーナー

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「夜空はいつでも最高密度の青色だ

最果タヒ
(さいはて・たひ)


リトルモア
「暁を踏み割ってゆく」

そらしといろ

(そらしといろ)

ふらんす堂
死んでしまう系のぼくらに 」で異例のヒットを飛ばし現代詩花椿賞に。2016年5月出版のこの詩集は、現在未来、自然都会が混じる中、1人の人間が健気にひねくれ、または純粋さにブレーキをかけている。「さっさと山河になりたい」という言葉が好きです。 フラット」で歴程新鋭賞を受賞した著者の第二詩集。
世代を問わない詩の形が優しい。けれどいかにも現代的な言葉が特殊な世界を開いてくれる。もっと深く味わいたっくなった。
書き手として、うらやましい。
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「Wanderers」

伊藤浩子
(いとう・ひろこ


土曜美術社出版販売
「夕顔」

藤田晴央
(ふじた・はるお)


思潮社
映画のような言葉で表す。私には大人の表現。なのに取り残された子供がいるような世界。身近な存在が記号に見えたり体温を感じたり、不思議でした。

第18回詩と思想新人賞
避けてました。配偶者を看取るって想像したくなくて。でもチリチリいい刺激をもらえました。こんな部分も描かれるのかという日常。でももう日常じゃなくなる。でも思い出せる。人に届く。ありふれた色々を大事にしたくなりました。

2014年の三好達治賞の詩集。
「そうして迷子になりました」

ブリングル
(ぶりんぐる)


思潮社
「象とY字路

小川三郎
(おがわ・さぶろう)


思潮社
第49回現代詩手帖賞の後に刊行された詩集は、童話的な優しさに何だかイケナイ世界。おもしろい語感にあふれながら突き刺してくる詩群でした。親しみやすいです。 日常のようで異世界。
えー、そうくるか!という言葉がところどころにあり、たぶんより広い層の人達が楽しんで読める詩集。
前詩集「コールドスリープ 」で、第43回横浜詩人会賞。
  「まひるにおよぐふたつの背骨

タケイ・リエ(たけい・りえ)


思潮社
  「ハワイアン弁財天」

及川俊哉
(おいかわ・としや)


思潮社
何だ、このゼリーみたいな作品群!
言葉のつなぎ方に刺激を受け、不安なまま連れて行かれる感じ。ふるふるのレンズでのぞく世界。
著者は岡山県文学選奨佳作など、
既に様々な場所でご活躍中です。
正統派から何じゃこりゃ!まで、いろんな詩に出会えます。記号を駆使した詩なんて見てるだけで面白く、内容も豊かです。
三つのパートのうち、お好きなところからどうぞ。私はしっとり系からでした。
「こころえ」

神山倫
(こうやま・あきら)


ミッドナイトプレス
「光のしっぽ

宇宿一成

(うすき・かずなり)

土曜美術社出版販売
気軽に楽しんでみて!
一篇が短い。最初は???でも読み続けると、くすっと笑えて来ます。
そういう場面あるよねって、誰でも簡単に読めるけど、誰でも描けるわけじゃない日常のスケッチにファンも多い。
固い薔薇」で壺井繁治賞を受賞した
宇宿一成。この詩集は人間と動物が好きな人へオススメ。
「リアル」を伝えること、詩人の役割とは?
皮膚科医の目と父親の目で、優しく生を見つめています。

「複雑骨折」

 橘上
(たちばな・じょう)


思潮社
「暗中 足立和夫詩集

足立和夫

(あだち・かずお)

草原詩社
ガツン!とやられた。突っ走ってて、悔しいくらい面白い〜。

「詩」とか「現代詩」とかのイメージをぶっとばして読んでみてください。幸せな「ちくしょー!」に出会えます。
あの粕谷栄市が裏表紙に推薦文を。
おしゃれな装丁に読みやすい大きめの字。
日常、宇宙…暗中だけど希望を感じたのは、月光のように差し込む著者の視線のせいかもしれない。そんな風に思いました。
「心を縫う

白井明大
(しらい・あけひろ)


詩学社
「誕生

和合亮一
(わごう・りょういち)


思潮社
2016年「生きようと生きるほうへ 」で丸山豊記念現代詩賞の白井明大の第一詩集。
柔らかでまっすぐな妻への愛が、ささやかな日常から綴られています。素直にきゅんとすればいい。
福島での震災の体験をtwitterでつづり、今や代表的な現代詩人の和合亮一の第三詩集。
昔はこんなん書いてはりました。何だ?この躍動感。私にとってこれが『現代詩の入口』のような気がしました。文字がガンガン降ってきて響きます。

 

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