微笑みランドリィ


胸の小さな鉄板を
裏返しにして
お互いにハンダ付けした

ここはホホエミランドリィ
ミンクのファー投げ込んだ
信号が青になる方へ歩けば
たどり着く場所

30分前、鎮痛剤ぶち込んで
ゾンビのようにATMへ
長蛇追い越し
専用機に6冊
順に差し込む優越感
17時55分のスリル
4冊目に間違いなく
落ちているミンクのファー

そんなとき 君は今頃
海女のマネでもしてるのかと思うと
たまらずホホエミランドリィ
たとえ洗剤が多くても
二度と同じ泡はできないわけで
私はスナメリに
半分だけ情動をあずけた

気が向いたら
ガラスの前 
アニメの顔で回り続ける
彼を眺めてやってくれ

私はイジワルだから
アコヤには
君のことを伏せているんだ
私には水分で重いくらいの
ファーがお似合いなんだ
小さな鉄板はちょうど
ミンクが隠してくれるだろう

「じゃあ、どっちでもいいじゃん」
って、思わず苦笑した

必死に錫と鉛を
探してた日々を思い出しながら
私はここで
脱水が来ないよう願っている


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