第35回 過渡期ナイト

2004/06/27  早稲田大学学生会館ラウンジ
http://free2.milkypal.net/f-bbs/BA-1/freedom.cgi?mm=k_night&mode=bk

 今回は新しい方た3名で死紺亭さんを含め、7名でした。
テーマは「批評もしくはレポートの読み方、読まれ方について」
私は普段から「レポート書いた」なんて言ってたけど、ちゃんと書けていたんだろうか?
また、いずれ書きたいと思っている批評、私には難しくて無理なんではないだろうか?
そんな思いから参加しました。
 
 このワークショップの良いところは、小さなゼミナールみたい。
先生役の死紺亭さんの案内で、みんなが自由に意見を言い合い、まとめを死紺亭さんがして下さいます。
ちゃんとしたゼミ経験のなかった私にとっては、とても楽しいです。
 特に、まだ詩というものを勉強し始めて1年、それまで小説だってほとんど読んでなかった私が、
皆の知っている人物や作品について、わからなくっても堂々と質問できちゃうのです。そんなリラックスムード。
「知らない」って開き直って質問するっておいしいですよね(笑)皆さん、知識が豊富で親切だから、遠慮なく分けていただくお得感!
 まず、「批評」と「レポート」の語感の違い。私なんて、「批評の方が厳しいイメージ」とか漠然としたこと言ってましたが、
柄谷行人曰く、「批評=批判」なんですって。切り込んで最終判断を下すって感じでしょうか。
「レポート」の方は、多くの人が「そのままキャッチしたことを伝える」と答えました。確かに。
そして「レポートは早い方が良いとは、そういうことなんだよ」という死紺亭さんの言葉が妙に響きました。
イエス!でも今回も遅くてスミマセン。
 
 次に「詩」と「批評」の関係性。私は「詩が謎で、批評が謎解き」となんとなく答えたのが、意外にも遠からずでした!
ミステリー小説との関連も教えられました。また、批評する人がいて、初めて「詩」に脚光が当たるという、発掘と宣伝の効果もあるそうです。
なるほど〜〜〜。
 
 そして、実際に皆である作品の「批評」を、死紺亭さんに留意点を教わってやってみました。
私自身今まで「やってみよう・・・」と思いつつ、怖くて出来なかった批評も、皆でやればコワクナイ。
留意することなんて知らなかったし、しかも「書き上げる」だけが批評じゃないんだなぁ。。。
皆で意見や考えを言ってみて、そう、「言ってみる」のが大事!
皆さんの助けも借りて、次第にまとまり、最終的な価値判断を出しました。
「そうか〜、今のを文章にまとめるようにしたらいいんだ・・・」あんなに怖がってた批評が楽しかったです。
最初は素直な自分の考えで、簡単でもいいから練習がてら書いてみるといいんですね。
また、参加してくださった岡部淳太郎さんから、「印象批評」という言葉を教えてもらいました。
ちょっとなんか、敷居の高かった批評の前に、ワンステップあることに気づけた、そんな気がしました。ちょっと勇気がわいた!

 最後に死紺亭さん「劇評」を読みました。「劇」って怖いですよ。消えるものなんですもの。
だから劇評の重要性を感じました。しかもパンフにはない、全ての公演が終わった後でこそ書けることを書いて、
その劇が「確かにあったこと」を残していく・・・なぜだか、切ない気分がフッと私に湧いてきたのを覚えてます。
 いやぁ〜〜濃かったですね。初参加の女性、幸山さんと西田さんもしっかり意見を持った方で、
長澤夫妻は「さすが!」という視点で切り込んでくださいました。
岡部さんはいうまでもなく、初参加とは思えないくらい詩と批評に関しての考えがある方だったし、また、
死紺亭さんはきれいに順番立てて進めてくださいました。
 皆さん、ありがとうございました。そしてお疲れさま!

以上

木葉揺でした。

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