朗魔

2004/08/15
京都 汚点紫(しみむらさき)
http://homepage3.nifty.com/miki1973/rouma.htm

 詩のことはしばらく忘れよう・・・そんな感じでネットのできない兵庫の実家に帰りました。8月14日のコトバコに出るのを楽しみにしてたけど、帰省したために出れず、そのことが無性に悔しくなり、15日、なぜだか持って来てたポエトリーカレンダーを見て、関西のイベントを捜しました。そこで見つけた京都、汚点紫での「朗魔」。
 
 この日はオープンマイクがあったので参加してみました。手持ちの詩がなかったため、電車の中でテキトーに七五調の挨拶文を考える。ところが行ってみたら皆さん、深みのある詩を読んでおられるんですよねー。慌てて、少しくらい内容のある詩で暗記している唯一のもの「トリプルアクセル」という詩を読みました。MC代わりに、七五調の挨拶文でサンドウィッチしながら。案の定そっちの七五の文の方が「明るくておもしろかった」と言って頂けて考えさせられたものです。う〜ん、これからどういうリーディングをすればいいのか。ちなみに緊張のあまり足はガクガクに震え、後で胃が痛くなりました。こんな自分がいやー!
 
 さて、オープンマイク以外で有名どころの方々がリーディングされたのですが、印象深い二名、触れてみます。
 
 ・ミキさん(東京)
思わず、客観的に分析する難しさに直面してしまいました。それだけ「何や、この感動は!?」というふうに形容しがたく、私のツボでした。でもムリに理屈をこねてみるのです。
ミキさんのリーディングを聞くのは二回目で、SSWSのレビューで、まだリーディングを知って日が浅い私が、「完成度が高い」なんて言ってしまってましたね。なんていうか、下世話な話でもいやらしくない、生意気言ってもキザじゃない、鋭い言葉も柔らかい。
「矛盾の美学」かしら!?そういえば、「つかみ」の部分の言葉もそうです。
以前「レイプには強引さが足りない」って言葉あったし、今回も「自衛隊を廃止して軍隊を整えたい」というのが出ました。(その理由はなかなか泣かせるお話で、良いメッセージになってましたが、ここでは省略。)最初にそういう矛盾で人々を引き込むんだなぁ、と書きながら気づいた次第です。
 もちろん、独特の声、イントネーション、指を鳴らした「ミキリズム」が、うまく調和していて彼自身を含めて作品!と感じました。
 ん?「ミキリズム」って「ミキ主義」みたいにも聞こえますね!

 ・小笠原淳さん(神戸)通称「オガジュン」(笑)
以前、大阪弁天町での詩のボクシングでお会いし、いくつかリーディングを聞かせてもらってました。初めて聞いたときの印象を「芸術的で、引き出しも多い」なんて記録した覚えがあります。意味を追わなくても楽しめる、強く流れ続ける。途中で歌いだしても不自然でない。でも、色々な知識があることが感じられ、さりげなく顔を見せます。
「ふるふるとゲルニカの涙・・・」だったかしら?こだわった使い方をされますね。
よく聞くとストーリーあり、そんなとき彼独特の中性的な声のせいで「語り部さん」のように感じたりします。
 ただ、熱心に細かく記憶しなければ、複数の作品を聞いても、印象が似ているように思われます。(あ、生意気言ってしまった・・・)個人的には全然違うパターンも見てみたいですね。クールな二枚目キャラクターが出来上がっているからこそ、壊れてみたり。
オガジュンファンが許さないかな(笑)おせっかい、すみません。

 朗魔、ほんと出て楽しかったです。実家に厄介になってるもんで、あまり遅くなれず、
途中で切り上げて、京都から兵庫に帰りましたが、東京組の方々をはじめ、poeniqueつながりの方、大阪でお会いした方などなど、いろんな方と出会えて交流できて、思い切って参加してよかったなぁ、と思いました。

以上 木葉 揺でした


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