SHINJUKU SPOKEN WORDS SLAM at Marble
2004/06/04 新宿 Marble
http://www.marz.jp/ssws/
私、木葉揺(このは ゆり)、初めてのスラムというものを体験しました。。。毎回25時スタートのSSWSは、お子ちゃま?の私には無縁と思っていたのですが、今回19時スタートとあって、めったにないチャンスと見に来たつもりが、エントリー数の少なさから参加することに。。。背中を押してくださったのはお二人。村田活彦さんと死紺亭柳竹さん。感謝です!「ええー、私なんかが・・・」とか言いながら以前「コトバコ」で読んだ、ちょっとおバカな七五調の「自己紹介」というものを、ノートに挟んできていました。先輩方の胸をお借りするつもりで!よい経験になるよう失敗を恐れず挑んだ・・・つもりです。
不思議なご縁で、対戦相手はお隣に座られていた大地さん。不安になると話したがる私を横に熱心に練習されていて、「どんな感じのスラムなんですか?」とか、精神統一の邪魔になっていたかもしれません。申し訳ないです。
よくも悪くもトップバッター。雰囲気がわからない!もういいや、引いてしまわれることにも慣れよう!と二杯のカシスソーダをあおってハジケテきました。「勝ちにいってない」というのが開き直れてて、楽しかったです。悔いはないです。そのわりには終わって席に着いたとたん、胃痛が・・・!やっぱり緊張してたんですね(笑)
さて、他の出場者を主観たっぷりでご紹介いたしましょう。
☆大地さん
「シンドバッツ!」(ツに聞こえた)という言葉を要所要所に挟み、リズミカルで声もよかったです。「『すぽーくん、わーず』って、こんな風なのかな」ってお手本みたいに見えました。回を重ねるごとに良さが伝わりました。
☆しげかねさん(実際はシシシーシ・シーシシ?とか、長い名前)
最も自分に心地よい関西弁の方だなぁ・・・と思っていたら同じ兵庫県阪神地区の出身!でもそれを置いても、お笑いでいう「つかみ」の部分も良いし、物語性のある展開で思わず拍手!でした。
☆BLACK M・I・Cさん。
今回唯一のラッパーでした。音源を使ってのパフォーマンス。ヒップホップとか詳しくないですが、音楽については雑食なので、たまに気に入ると聞いてます。失礼ながら実はワタクシ、音楽が伴うと評価は辛い。勢いが最後の方は落ちてきたように思いました。でも若いエネルギーを感じました。(なんてオバチャン的なことを言ってみる。)
☆ミキさん
何かリズムが独特で、リズム音痴の私はつかみきれてないんですが、それが逆に新鮮で、しかも完成度が高く感じました。声も特徴あり、小さめの体いっぱいの表現がキレがあって気持ちよかったです。
☆村田活彦さん
3回聞かせて頂いて、どんどん引き込まれてゆきました。なんか、社会ネタ時事ネタとかやっても、嫌味がないんですよねー。くどくないのは何故でしょう?力強いのに、爽やかなインテリジェンスを感じました。
☆楠木菊花(くすのき きっか)さん
実は運命の再会。大阪弁天町でのイベントでお会いした女性で、まさか!という感じでした。やはり私と同じく、ポエトリーの世界で手探りをしている段階の様子。でも落ち着いていて、自分なりの表現をされていたんじゃないかな?声の可憐さとは裏腹に、つとめて中性的な表現をしているように思いました。
☆タナソーDXさん
こういう人を「ずるい」と呼びたいです。もちろん良い意味で。キーボードの弾き語りで、お題をもらって即興で読まれるんですが、なんていうんだろう・・・曲の不完全さと言葉の適当さ(失礼)が誰にも出せない世界を作り上げていました。ああ、脱力。
☆吹雪さん
彼も突然エントリーです。最初に「ラムネです。」と見せて食べながらスタート。やはり開き直りの余裕なのか、自然体で安心して見られました。うらやましいんですが、実に「雰囲気のある人」だと思います。絵になっているんです。今後期待できそう。
☆死紺亭柳竹さん
うーん、とうなってしまいました。期待通りというんでしょうか。演劇の表現力、話芸の落とし方、ネタの着眼点、良いですね〜。単純に笑える要素もあるし、無理のない流れがありました。語りを聞いているという気分にもなれました。
☆NAGANOさん
不思議な魅力の人でした。電子手帳?を見ながらの朗読。審査員いわく、「スケッチ」のよう。あんなに淡々と優しく日常を表現できるのに、笑いも誘える。決して無理してない感じが穏やかで、逆に目立ってました。
☆辻盛ハヤトさん
キャラ勝ちしてます。コテコテの大阪弁で日記なんか書かなそうな風貌で、「4月3日」というだけでおもしろい。でも決して「出落ち」してません。突然口調が変わるなど、飽きさせませんでした。「こちらが見られてる」という印象でした。
優勝はミキさん、準優勝はNAGANOさんでした。
私?もちろん、初戦敗退ですよ(笑)良い思い出になりましたーって、これから、少しずつガンバリマス。皆さん、お疲れ様です。良い勉強させていただきました。ありがとうございます。また、レビューを書くことで学ぶところがあり、書くことを勧めてくださった、いとうさんに感謝です。