SHINJUKU SPOKEN WORDS SLAM at Marble

2004/09/03 新宿 Marble
http://www.marz.jp/ssws/



 あんなに早くエントリーしてたのに・・・
悩んでいるうちに来てしまった二回目のSSWS at Marble!今は色々な実験をして、失敗を重ねて学ぶこと。これしかない!そんな感じで挑んだのであります。
 さて、今回の出場者9人。スラムの8番目の枠をめぐって、ハズレくじの二人が対戦。偶然にもラッパー同士のつぶし合いになっちゃいました。この二人を最初に、やはり今回も全員について書かせていただきます。便宜上、本戦に入れなかった語‐韻‐強(ごいんきょう)さんを0番とします。

0:語‐韻‐強(ごいんきょう)さん
前回のMarbleで出てらしたラッパーさんです。素人の私でも「うわ!上手になってる!」とわかりました。メリハリがあり、内容もよかったです。反戦メッセージにしても、
皆が使いそうな時事でなく「ネオナチ」や「オランダ」が出てきたり、もっと聞きたくなりました。あと「道徳どう説くよ」とか気に入りました。

G:わBさBさん
対照的でした。内容は自分の日常っぽかったけど、飽きさせない言葉たち。でもどっちかというと、リズムが特徴。色んなリズムが気持ちよくて「連れて行かれる」という感覚。五連符が何度か出てきて、楽しかった〜という印象でした。8番目の枠を勝ち取りました。
 
 この二人の成長ぶりと名勝負に審査員の皆さんはベタほめでした。

@:吹雪さん
今回、紙に頼らず挑んだ勇気に拍手。本人は不本意らしいが、私は前進だと思うなぁ。確かに思い出す時間のせいで統一感に欠けちゃったけど、「未来をキャッチボールのように受け取る」とか想像しちゃったし、個々の言葉は私好みなんですよね。「こぼれる」という表現が似合う。「やさぐれ感」は、いんこさんも推してらっしゃるし、今後も楽しみです。

A:NAGANOさん
MCからおもしろいです。人を引き込む力がすごいですね。今頃気づいたんですが、素敵な声ですよね。きれいな低い声。そして「NAGANOさんは、いつでもNAGANOさん」というペース。考えてみると今回「カッコわるい系」のネタが多かったのに、スマートに語るから余計おもしろかったです。

B:太郎さん
二回戦敗退とはいえ、好評でした!音楽と共に淡々と始まって、慣れてきたころにマイクなしで叫び始めた!その展開がよくって、二戦目も同じパターンでもOKOKという感じ。
内容はメッセージ性が強く、変に感情をこめないところが、逆に魂こもってた気がします。

C:しろくまさん
初出場の若い女性。キャラが成立してました。なんか不思議さんで可愛い人です。おどおど感を残しつつ、腰にぶらさげた鈴?と鳴らしたり、妙〜な世界を作っていました。
細くて透明感のある声が魅力です。また会いたいですね。

D:BB JOKER(死紺亭柳竹)さん
盛り上げるところ、引くところ、うまいな〜。対戦相手なのに、笑わされてリラックスさせてもらいました。やはり今回も色々な人へのサービス精神が感じられ、ネタの交差が楽しい。アテネオリンピックを、わざわざ出しておきながら「何それ、はやってんの?」と素通りするあたりなんか、ツボでした!

E:木葉揺(このはゆり)
とりあえず「この前と少し違う」と感じてもらいたくて、「流線型のお母さん」という、リーディング用ではない詩を読みました。
 吹雪くんが言うには、スピード感のある話だったから、緊張がそれをジャマしてて、もったいなかったとのこと。感想ありがとう!克服課題です。司会のATOMさんは「意味があるんだか無いんだか」というツッコミを下さり、いんこさんには「肉感と硬質さのミスマッチングが個性」と言っていただき、ウレシカッタ〜。感謝です。
 結果は元チャンプの死紺亭さんにストレート負けでしたが、清々しかったです。

 F:服部剛 with NAPPOMAMAさん
NAPPOMAMAさんの演奏やヴォイスと共に、シンシンとした雰囲気で世界を作り上げていました。声のクレッシェンド、デクレッシェンドが効いてます。間の取り方もキレイ。余韻の残るリーディングで、審査員のどなたかが「ラジオドラマのよう」と言われてました。また「運も味方する」とのこと。なんか作り上げた以上の世界を演出できる才能かもしれません。
 
優勝:服部剛 wih NAPPOMAMAさん  準優勝:NAGANOさん

いやぁ〜、今回出場してよかったです。出場者は少なかったけど、みんな口々に「楽しかった」と言ってました。私個人も前回より一歩進むことができた感じで、満足です!
これからも少しずつ頑張っていきたいです。

以上、木葉揺でした。

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